瀬戸は 日暮れて 夕波小波~♪ 小柳ルミ子さんの名曲「瀬戸の花嫁」の舞台としても知られる、香川県西讃地方では、嫁入り道具と一緒にかならず「おいり」を持たせるという習わしがあります。「おいり」はこの地方のお菓子ですが、その由来は今から400年以上も前のこと。丸亀初代藩主である生駒親正公の姫君のお輿入れの際に、お百姓のひとりが5色の餅花を煎ってつくった「あられ」を献上したのが始まりといわれています。以来、婚儀の際にはおめでたいお菓子として広まり、この5色の「お煎りもの」は「おいり」と呼ばれるようになったのだそうです。